岡山の蔵、嘉美心酒造株式会社が醸している「23BY 大吟醸」を飲みましたのでレビューしたいと思います。
「23BY 大吟醸」ってどんなお酒?
このお酒を醸している、嘉美心酒造株式会社は、岡山県浅口市にある100年以上の歴史を誇る醸造所です。
「23BY 大吟醸」を飲んだのは、職場の近所の居酒屋なのですが、メニューには「23BY 大吟醸」とは書かれていませんでした。
そのお店のメニューには「嘉美心大吟醸古酒6年」と書かれていました。
23BY 大吟醸よりは、わかりやすいとは思いましたが、6年物の古酒(お値段の方もなかなかな値段)を飲む方は、なかなかの日本酒好きだと思われるので、どちらでもいいのかな〜とも思いました。

前置きが長くなりましたが、23BY 大吟醸。
まず、意味がわからないのがBY。
これは醸造年度のことなのですが、ネットで検索するとBrewery Yearの略であるという解説が多いのですが、Brewery=醸造所なので、醸造年度という意味であれば、Brewing Yearの略だという方が正確なのではないかなと思います。
でも、管理人も英語が得意ということでもなく、略すとどちらもBYなので現時点では深く解明しない方向性で。
23は平成23年のこと。
つまり「23BY熟成」というのは、このお酒は平成23年に醸造されて熟成させたものですよという意味ですね。
上の写真のラベルでは、製造年月が2017年9月になっていますので、平成23年=2011年に醸造されて、2017年の9月に製品化されいるので、6年熟成された古酒ということです。
古酒とは?
日本酒の世界では、7月から翌年の6月の1年間が醸造年度とされています。
その年に醸造され、出荷されたものは新酒と呼ばれます。
それに対し、2年以上貯蔵や熟成させたものが古酒と呼ばれます。
メーカーや貯蔵・熟成年数によって古々酒や秘蔵酒などと呼ばれることもあります。
100年以上も寝かせたお酒は大古酒と呼ばれたりすることもあるようです。
嘉美心大吟醸古酒6年=23BY 大吟醸の味は?
6年熟成の古酒ということで、大吟醸ですが華やかな吟醸香が立ち昇るということはなかったのですが、吟醸香はきちんと残っていました。
口当たりは、アルコール度数が17%あるにも関わらず優しく、深い味わいを感じることができました。
また、古酒にありがちな強い個性もあまりなく、食中酒として楽しめるお酒だったと思います。

この日はタイラギのお刺身とお酒を合わせてみたのですが、淡白な貝の味を殺すことなく、また魚介の臭みを増長させることもなく非常にレベルの高いマリアージュでした。