最近、ウイスキーの人気が高いらしく、ジャパニーズウイスキーの代表格と言っても過言ではないサントリー「山崎」は、値段が高騰し、定価の倍ほどの金額でAmazonで売られていたりする。
できれば定価で購入したいものだが、商品が品薄なのでしかたない。
そんな注目されているウイスキーの山崎は京都の南西部の山崎の地で造られています。
今回タイミングよく関西に仕事で行って空き時間があったので、蒸留所見学をしてきましたのでレポートします。
山崎蒸留所を見学するには?

山崎蒸留所見学には3種類のコースがあります。
- 敷地内にあるウイスキー館を自由に見ることができる無料のコース
- 1,000円払って実際の製造工程を見ることができる見学ツアー
- 見学ツアーにプラスして特別映像や誕生逸話を聴ける土日限定、参加費2,000円のコース
いずれも予約が必要で、インターネットか電話で予約することが可能です。
予約受付電話番号:075-962-1423(電話受付時間 9:30〜17:00)
僕が山崎蒸留所を訪れたのは平日だったので1,000円の山崎蒸留所ツアーに参加しましたが、朝9:50スタートのツアーにも関わらず、参加者は20人を超えるくらいの大盛況ぶりで、ホームページで確認すると週末平日共にほぼ予約が埋まっている状況でした。
山崎蒸留所までのアクセス
当日は大阪駅からJR東海道本線で山崎駅まで移動し、山崎駅から徒歩で山崎蒸留所まで向かいました。
山崎蒸留所の公式サイトでは、山崎駅から山崎蒸留所までは徒歩10分とのことでしたが、普通に歩いて7〜8分程度で到着しました。

駅から蒸留所までの道のりは、比較的狭い道だったのですが、分かれ道には案内が貼ってあったりして迷うことはあまりないと思います。
山崎蒸留所、見学の受付は?
JR山崎駅から歩いて10分弱、踏切を渡るとサントリー山崎蒸留所があります。

受付は入ってすぐ左手にあります。

山崎蒸留所の真ん中を通る道路は公道なので普通に車が通るらしいので気を付けてくださいね。
受付は、道路側に工場関係者受付と山崎ウイスキー館の受付があり、奥側に有料ツアーの受付があります。
一番早いツアーの予約をしていたので、着いた時にはまだ受付が開いておらず少しブラブラしていました。
受付は9:30開始です。

受付裏手にはコインロッカーもあり、旅行者は大きな荷物をコインロッカーにあずけて見学を楽しむことができます。
しかも、嬉しいことに料金は返却式です。

受付には、見学ツアー中の注意事項が掲示されています。
写真はどこでも撮影OKですが、録画・録音はNGなので注意が必要です。
敷地内にある山崎ウイスキー館です。
ウイスキーに関しての資料、販売店、試飲などはこの館内でできます。
有料の見学ツアーの集合場所は、この山崎ウイスキー館の2階です。
ジャパニーズウイスキーの歴史や、ウイスキーに関する資料がたくさん展示されていますのでツアー出発までの時間にいろいろ見ることができます。
「サントリー山崎」の市場価格高騰のためか、売店開店時間まえにかなりの人数が並んでいました。

山崎に限らず、「響」や世界のウイスキーに関する展示もありました。

限定のレアボトルの展示や古いウイスキーのボトルの展示もあり、かなり見ごたえがありました。
山崎蒸留所見学開始!
予約した見学ツアーの開始時間になると、館内放送で呼び出しがあります。
見学出発カウンターに行くと、多言語対応の端末を貸出していますので外国人の方は出発前に借りておくとスムーズに出発できます。

最初は模型でウイスキーの製造工程を説明してくれます。
一応、製造工程の知識はあったので僕自身は復習という感じだったのですが、事前にウイスキーに関しての全く知識がなくても大丈夫ですし、さらにこの後ウイスキー工場内の見学が理解が深まると思います。

見学ツアーは実際のウイスキーの製造工程の順序で進んでいきます。
最初は仕込みと発酵をする部屋を見学します。粉砕されたモルトを温水と混ぜ、麦ジュースを作ります。

麦ジュースは写真の発酵槽で発酵させられます。
この2工程はガラスで仕切られた同じ部屋で行われており、温水を使うため部屋の温度は少し高めです。
スタッフさんは、モルトの香ばしい香りと麦ジュースの甘い香りがすると言われていましたが、部屋に入った瞬間はもろみの臭いと感じました。

続いては蒸留室。
この部屋に入る前にガイドさんから
「部屋の温度が高くなっているので立ち止まらずに通過してください」
との注意があります。
ポットスチルが両側にならび、壮観な部屋の中はかなり温度が高く、可動が多い日には50℃くらいまで温度が上がることもあるんだとか。
この日は、可動の少ない日だったらしくそこまで耐えきれないほどでもなかったのですが、たしかに温度はかなり高くなっていました。
ゆっくり歩きつつ写真を撮影する余裕がありました。
12基のポットスチルが並んでいましたが、全部カタチが違っていました。
この部屋はアルコールの香りが強かったです。

蒸留でできたものが「ニューポット」と呼ばれる液体です。
2回の蒸留によってアルコール度数70度くらいになるそうです。

次は貯蔵室。
たくさんの樽の中で、蒸留されたニューポットが熟成されてウイスキーになっていきます。

樽は、木材の瞬間や大きさが違うものが数種類あり、樽によって味わいが変わります。

樽には番号と年代が書かれていて、番号で管理をされています。
この部屋は、かなり温度が低く(空調は入ってない)、ヒヤッとします。
想像以上にアルコールやウイスキー的なニオイが’しました。

見学コース終了後は試飲タイムです。
目の前で実際作る工程を見てからの試飲はいつも飲んでいるものより期待度がかなり上がっています。
まずは山崎で使われている仕込み水をいただけます。
ここまで1時間くらい時間がかかっているので、単純に美味い!
水自体は軟水で柔らかい味わいです。
いよいよテイスティングタイムですが、目の前には4つのウイスキーが置かれていました。
- ホワイトオーク樽原酒
- ワイン樽原酒
- 山崎
- 山崎
1と2は「山崎」のキーモルトとなる原酒で、そのままでも個性が強いが、加水することによってより個性が引き立ちます。
2つのキーモルトを飲んだ後で3の山崎を飲むと、たしかに2つのモルトがまざっているのかな〜と漠然と感じることができます。
4は3と同じ山崎ですが、好きな飲み方で飲んでくださいということで、オススメのハイボールで飲みました。
ハイボールの作り方も教えてくれて美味しいハイボールを飲めました。
山崎蒸留所の見学終了後
見学後は試飲カウンターでウイスキーの試飲をしました。

せっかくなので、山崎蒸留所の試飲カウンターでしか飲めないものをチョイスしました。
パンチョン樽の原酒と寝かせていないできたてのウイスキーの元ニューポットを。

ニューポットはほのかな甘みはありますが、やはりアルコール感が強くそんなに美味しいものじゃありませんでした。
このニューポットが寝かせることで美味しいウイスキーになるなんて不思議だな〜と思いました。

山崎ウイスキー館の中には販売店があり、お土産やウイスキーを買うことができます。
僕は山崎蒸留所の名前入りのハーフロックグラスと樽材でスモークしたベーコンを購入。
樽材でスモークしたものは他にもいくつかあり、見学後のテイスティングのときに付いてきたミックスナッツが絶品だったのでいろいろ買って他の人にお土産で配りました。
まとめ
詳しく見学ツアーについて説明しましたが、この記事で伝えられないことは温度と臭いです。
これは絶対現地でないと体感できないことなので、山崎蒸留所での見学ツアーを体験したとこがないウイスキー好きの方にはぜひ体験して欲しいです。
また、無料のウイスキー館見学でも、蒸留所限定の原酒を試飲できたりしますのでオススメです!